なかなか改善しない『シンスプリント』の考え方

こんにちは!院長の平田です。

前回は肉離れについてのお話でしたが、今回はシンスプリントについてです。


タイトルにも既に載せていますが、みなさんは「シンスプリント」をご存知でしょうか?

「シンスプリント」は日本語だと脛骨過労性骨膜炎といいます。

簡単にこのケガについて説明すると、脛の骨の内側の膜が引っ張られすぎてしまって炎症が起こり痛んでしまうケガです。


このブログタイトルをみて読み進めてくださった方は、もうシンスプリントについては他サイトで検索済みかと思います。

原因や改善方法などについても色々と読みこんだり、動画を見たりして既に実践されているかもしれませんね。


今回の内容は、その方法でどうにかなっていないあなたのために書いています!

・シンスプリントがなかなか改善しないで困っている

・身近な人がシンスプリントで困っている

そんな方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!


【なぜ、シンスプリントは後脛骨筋をほぐしても改善しないのか?】


慢性化しているシンスプリントは、後脛骨筋をほぐす・後脛骨筋を鍛えるアプローチをしてもなかなか思うようには改善しません。

これらのアプローチで一時の痛みは改善されることもありますが、効果はその場だけで、動いてみたら痛かったというパターンがほとんどです。

なぜなら、後脛骨筋の硬さや反応の悪さは脛の内側の痛みを引き起こす要因ではありますが、シンスプリントが持続することにはもっと決定的な問題があるからです。


シンスプリントが起こってしまう決定的な問題、

それは『接地時の衝撃を上手に処理できていないこと』です。


具体的にいうと、

・地面との衝突に"一瞬"耐えられる足の構造

・衝撃を上手く分散する身のこなし

これら両方が運動強度に対応できるレベルでなくてはなりません。

この2つのポイントを改善させていくことが、シンスプリントからの復帰に欠かせないアプローチです。


足の構造へのアプローチは、足の裏の3つのアーチ(内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチ)が接地時に機能できる状態を目指していきます。

足の裏・ふくらはぎの筋力低下や体重を載せる位置のズレなどによりそれぞれのアーチは崩れてしまっていることが多いです。

特に外側縦アーチは本来体重を支えるために大きな役割を果たしていますが、内側縦アーチが崩れたタイミングで脛の内側に痛みが起こるケースが多いためにシンスプリントの場合見落とされがちなポイントです。

インソールなどを用いてアーチを保持をすることも有効ですが、B-spoでは足の機能向上のために竹踏みを推奨しています。


そして身のこなしへのアプローチですが、これは完全に技術、スキルです。

接地した瞬間に、その衝撃をその場に留めることなく推進力に変える身体操作が求められます。

つまり、シンスプリントは上手に体を扱えていないから発症するものなのです。


私の文章力だと細かく、正確にお伝えするのが難しいのでかなり割愛しますが、

体の働くべき部分が働くべきタイミングにサボっていることでシワ寄せを受ける箇所が出てきます。

この箇所に負担が蓄積することで、脛であればシンスプリント、膝であればオスグッド…

いわゆる”使いすぎ”が原因とされるケガが引き起こされます。


上手く体を扱えていない場合、人それぞれその不器用さのタイプが当然違います。

ですので、お一人お一人に合わせた治療と改善プログラムに取り組んでいく必要があります。


シンスプリントは「よくあるケガ」ではありますが、

決して放って置いて良いケガではありません!

少しでも早く復帰ができるように、違和感を感じた時点ですぐにB-spoにご相談くださいね!

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